海外で使えない日焼け止めがあるってホント!?

海外で使えない日焼け止めがあるってホント!?

スキンケアに欠かせないアイテムとなっている「日焼け止め」

日本で買ったけど、海外では使えない・持ち込みすらできない。
そんな事実があることをご存知ですか?

そこには、日焼け止めと環境問題の関係がありました。

環境に配慮する仕組みが他の先進国よりも遅れている日本

環境に配慮する仕組みが他の先進国よりも遅れている日本?

日本では、食品や化粧品においても諸外国では禁止されている成分が、 法律的に問題なく使われている残念な現状があります。

日焼け止めにおいては、高い紫外線防御指数を目指すため、
当たり前に配合されている成分の中に、海の生態系に影響を与えているものがあります。

それは、いわゆる「紫外線吸収剤(ケミカル)」と呼ばれる成分で、化学合成された物質です。

具体的にはこのような成分が挙げられます。

  • ・メトキシケイヒ酸エチルヘキシル
  • ・メトキシケイヒ酸オクチル
  • ・オクチノキサート
  • ・オキシベンゾン

成分によって影響の仕方は異なりますが、肌につけていた日焼け止めが海中で溶けだし、
その中に含まれている上記のような成分が、「環境ホルモン」として作用することが海の生態系に影響を与える原因の1つだと考えられています。

世界的に有名な「サンゴの白化現象」

具体的に有名な「サンゴの白化現象」

海に存在する「サンゴ礁」は様々な生物が暮らす、いわば「海の森」
サンゴ礁の面積は地球表面の約0.1%しかありませんが、9万種もの生物がいるのだとか。
また、その美しさから観光資源としても大切にされている背景があります。

しかし、世界の1/3のサンゴ礁で絶滅の危機が始まっていると言われ、
とある調査では、75%のサンゴ礁になんらかの危機的状況にあると報告されました。

サンゴは「褐虫藻」という藻をまとっていますが、これを失うと骨格が透けて見え白くなります。
これがサンゴの「白化現象」です。

一時的なダメージで起きた場合、環境がもどればサンゴは元通りになりますが、
そうでない場合、サンゴは死んでしまい、多様な生物がダメージを受けることになるのです。

紫外線吸収剤が与えるダメージ

紫外線吸収剤の成分は「環境ホルモン」として働いてしまい、
サンゴのDNAにダメージを与えるため、白化現象を引き起こします。

環境ホルモンと言われるものは、オリンピックが行われるような大きなプールに、
1滴たらすだけで影響を受ける生物が現れると言われるほど。
わずかな量でも影響がでることが分かります。

日焼け止めは1度に使用する量が限られていたとしても、
世界中で多くの人が長い年月使用していけば、海への流入量は増えてしまいますよね。

海に国境はありません。地球上の海は全て繋がっているのです。

だからこそ、『 ノンケミカル 』という選択。

だからこそ、『ノンケミカル』という選択。

UVアイテムを購入するとき、SPF値やPA値だけで判断するのではなく、ノンケミカルを選ぶ。
たったそれだけで、環境に優しくなれるだけでなく、自分の肌にも優しいアイテムを選ぶことに繋がっているのです。

現在日焼け止めの規制が定められているのは、

  • ・アメリカ ハワイ州
  • ・アメリカ フロリダ州(キーウェストビーチ)
  • ・ヴァージン諸島
  • ・パラオ
  • ・ボネール島

など。

メキシコでも不使用を推奨しており、このムーブメントはどんどん大きくなっていくと考えられます。

技術も進化し、ノンケミカルでも高いSPF値を出せたり、白浮きしにくいアイテムも増えてきました。
しかし、まだ日本ではケミカルな日焼け止めを禁止する動きはありません。

だからこそ、私たちが海の現状を知り、起こせるアクションのひとつとして「ノンケミカル」を選択することが大切です。

ZIGENではすべての商品で「紫外線吸収剤(ケミカル)」を使用していません。

海外に行って初めて「使用禁止されている日焼け止めがあったなんて!」と驚くのではなく、
そのようなアイテムを使用しないことが当たり前の世の中になっていくといいですね。

この記事を書いたのは・・・

ZIGEN株式会社 商品開発・CS管理担当
・化粧品成分検定1級合格
・化粧品成分上級スペシャリスト
・国際薬膳食育師